Yinc.が魅せる、美しい日本語の響き
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はYinc.をご紹介します。
質感も伝達も諦めない
音楽やファッション、グラフィックなど様々なジャンルのクリエイターによって、2025年に始動したコレクティブ、Yinc.。R&Bを基調としながらも、特定の方に収まらないサウンドで、時代に左右されない作品性を追求している。
先日配信が開始された「Magic Hour」は、人生のなかにふと訪れる一瞬の輝きを、夕暮れのマジックアワーに重ねた1曲。シティポップの軽やかなエッセンスを取りこみ、“今の東京”の空気を閉じ込めたリアルなインディポップへと昇華している。
遠い記憶にアクセスするような歌詞は、日本語を軸にしながらもメロウな質感。グルーヴを損なわない言葉選びによって、聴き心地の良さと情景の伝達を両立させている。それでいて、サビの《あの日のMagic Hour/触れて弾ける泡/すり抜けた素肌》なんて、一度聴いたら口ずさめてしまうほどにキャッチーだ。黄昏時の風を浴ながら効きたい、余韻の残るナンバーである。
