リリックに込められた、Jairo narkの佇まい

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はJairo narkをご紹介します。

本質を射抜く音楽を

かつてはラップバトルで名を轟かせた、東京都江戸川区出身のラッパー、Jairo nark。中卒や前科持ち、母親の再婚など、自身のルーツや生い立ちを惜しみなく曝け出したリアルなリリックと、ビートに捉われない変幻自在なアプローチで、音楽に生き様を宿して世に放ち続けている。

先日配信が開始された「真理」は、Jairo narkが考える“真理”を鮮明に刻み付けた1曲。わずか2分弱というコンパクトな構成でありながら、重低音の効いたトラックにのらりくらりとしたフロウやドキリとさせられるワードチョイスが映える濃密なナンバーだ。

まくしたてるようなファストラップもなければ、声の温度だって平熱以下に感じるほどに冷静。しかし、だからこそ、言葉のひとつひとつがグサグサと脳天を射抜いていく。《都合の良い事信じる馬鹿が多い/例えば赤い糸/付加価値にすぎない「運命」も》なんて、ラップに傾倒している人でなくてもハッとしてしまうのではないだろうか。物事の本質を見抜いている、Jairo narkの佇まいに打ち抜かれずにはいられない。