夢と現実を見つめる、さよならGOODVIBRATION

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はさよならGOODVIBRATIONをご紹介します。

欠けたままで、いいんだ

さよならGOODVIBRATIONは、大阪を拠点に活動するオルタナティブ/ヒップホップアーティスト。楽曲ごとに情景を変えるビートと叙情的なリリックを武器に、クリエイティブディレクションから楽曲・MV制作まで自ら手がけるセルフメイドの表現者だ。

全4曲入りの新作『夢を見ていたような』。そのなかの「数えるのやめた」は、満たされなさと折り合いをつけていく心情を描いた一曲だ。《足りないもん、ばかり数えるのやめたもう》と、欠けたものばかりを見てきた日々に区切りをつけ、自分の足で立とうとする姿を綴る。

《足りないものばっか数えた穴の空いた僕の心/おかげさまで色んな気持ちになれた/はじめから埋まってなくてよかったなぁ!》——欠けていることすら肯定へと反転させる視点が鮮やかだ。生活に根ざしたリアルな言葉と浮遊感あるサウンドが溶け合い、もがきながらも前へ進む姿を映し出す。足りない自分のまま、それでも歩き出せると思わせてくれる一曲だ。