音楽コンシェルジュのふくりゅうです。プレイリスターです(照)。
すんごいズバリなタイトルにしてしまった。お恥ずかしい……。でも、よく質問されるので書いてみます。超シンプルっす。
筆者は、変態的な音楽好きであることを評価されたのか、ひょんなことからSpotifyの公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』(約3万フォロワー)の選曲を担当させていただいてます。毎週火曜日の早朝にプレイリストを更新しているのですが、アップ後、楽曲をより多くのリスナーに聴いてもらいたかったり、選曲したアーティストにリストインしたことを知っていただきたくてSNSでシェアしています。
Spotify公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン(20200929)』【29,182 フォロワー】。今週は、ブルーポップが爽快に弾ける三月のパンタシア「透明色」からスタートです☆https://t.co/O8timY7vxr@3_phantasia @3pasi_official #キラキラポップジャパン #プレイリスター
— ふくりゅう@音楽コンシェルジュ (@fukuryu_76) September 29, 2020
そんなことを4年近くやっておりますと、「プレイリストで選曲したこと!」をSNSでシェアした際、アーティストの方からお礼を言われる文化というか習わし!?が生まれてきました。
Spotify公式プレイリスト「キラキラポップ:ジャパン」に中の人の楽曲「HANAKOI」が追加されました!
コンセプトがわかりやすく、誰でも聴きやすい人気のプレイリストに入れて頂き大変光栄です。
沢山聴いて下さい!#中の人 #キラキラポップジャパン #プレイリスト https://t.co/zQZbE0lENC
— 中の人 (@nakanohitojapan) September 30, 2020
その際、アーティストの方にオススメしたいのが、コメントはあまりへりくだらない方が見えかたとしてカッコいいと思います。「選ばれて当然、よく気がついたな!」ぐらいがいいんじゃないかと思うほどっす。
かといってプレイリストへリストインしたことをスルーしてしまうと、自分たちのファンにリストインしたということを伝えることができないので、プレイリストに入ったこと自体をシンプルにタイムラインで伝えつつ、そしてリストインした楽曲の特徴、聴き処ポイントを一言でいいので書いてツイートすると、さらにサブスクでの再生回数が伸びることでしょう(←本記事で一番伝えたい大事ポイント!)。筆者も常に、返事をいただけたツイートはリツイートするようにしています。
サブスク界隈、特にSpotifyの公式プレイリストなど、人気プレイリストにリストインすると再生回数が一気にブーストされます。そして、各種メディアなどアンテナを張っている方々がチェックされていることから、自分たちの作品を知ってもらうチャンスが増えます。でも、それ以上でも以下でもありません。次のステップに進むには、日々続けていくことが何よりも大切です。
なぜ筆者は、アーティストからのお礼のツイートをリツイートするのか?
それは、同じプレイリストに入ったアーティスト同士は、ひとつのコミュニティーを共有していると考えるからです。同じライブイベントに対バンとして出演すること、同じフェスに出演することと同義だと考えます。特に、『キラキラポップ:ジャパン』はジャンルは横断しながらも“キラキラした楽曲”というテーマで選曲をしているので、そのプレイリスト内でリスナーの方が回遊するといいますか、他の楽曲も好きになる機会が多かったりします。その結果、プレイリストつながりで知り合ったアーティスト同士が一緒にイベントをやられたり、リミックスやフィーチャリングなどで共演されたりなど事例も増えています。
さらにオススメしたいのが、楽曲をセルフライナーノーツとしてアーティスト自身が解説することです。楽曲に込めた想い、創作やレコーディング秘話など織り交ぜた、楽曲の聴き処を解説する読み物はファンの信頼度を濃くするきっかけとなることでしょう。その積み重ねがファンダムを生みます。よく、そんなインタビュー記事も書かせてもらっています。
【YAHOO!JAPANニュース】サブスク時代の新世代バンドHi Cheers!が生み出す、メンバー全員が歌い作り奏でる最旬ポップス
ときにアーティストのキャラクターとして自分で解説はしたくない場合は、代わりにライターとして取材してレビューで全曲解説を書いたりもしています。
【Real Sound】謎多き新世代ロックバンド WEAKEND WALKERとは? TAKU INOUEプロデュースの新作『黒点』をふくりゅうが全曲レビュー
メジャーレーベル所属や事務所がいるアーティストしか取材なんてしないんでしょ? と、思われる方もいるかもしれません。そんなことないです。いいなと思ったら、Twitterを通じて「こちらから取材させてください!」と連絡を取ることもあります。a子さんやツユ など、完全にインディペンデントなアーティストの方も多いです。
【YAHOO!JAPANニュース】a子、オルタナティヴでありながらポップを共存する新感覚な存在感
ネットカルチャーが普及したストリーミング時代は、とにかく情報量が多い、そして情報がフロー=流れていく時代となりました。そんななか、楽曲との出会い、楽曲から得た感動をより増幅するためには解説やレビューによってリスナーが受けた感動を言語化、可視化することで感動の賞味期限を伸ばす言葉が大事です。ときには、その感動は一生モノとなるかもしれません。
筆者もそんな一生モノの音楽との出会いを常に求めています。もし、ミュージシャンでありクリエイターのあなたが作った楽曲が“キラキラ”しているなって要素があったならば、もし、あなたがリスナーとして好きなアーティストの楽曲が“キラキラ”してるなと思ったら、
#キラキラポップジャパン
として、ハッシュタグを付けてツイートしてください。熱くレコメンドしてみてください。もしくはTwitterのメッセも開放しているのでお気軽にピッチング(プレイリストに入れて!とプロモーションすることの意)してみてください。作品は全部聴かせていただいてます。もちろんプレイリストには選曲数の問題や選曲の流れなどで、すべての曲を選曲や紹介することはできませんが、心が震えるような楽曲との奇跡的な出会いをいつでも待っています〜。
以上、現場からお届けしました。
ふくりゅう プロフィール
Yahoo!ニュース、Spotify、AWA、J-WAVE、NHK、リアルサウンド、EMTG、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲家(プレイリスター)してます。 『キラキラポップ:ジャパン』など担当。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』〈ダイヤモンド社〉
https://twitter.com/fukuryu_76