夢のミュージシャンデビュー!?スマホ一台で歌をレコーディングをする方法

コラム

皆さん、こんにちは。音楽プロデューサーのSILLY TEMBAです。
第三回の今回は、既にできているトラックに合わせたメロディの考案、録音、曲の完成、お持ちのデバイス内に保存する所まで進めていきます。

メロディーをスケッチしてみよう!

できているトラックの上に乗せるメロディーを考えていきます。
トラックを再生しながら鼻歌でイメージを膨らませていき、メロディーラインが固まったら声を録音していきましょう。

いきなり完璧を目指すのではなく、最初はスケッチをするように「大体こんな感じ」と鼻歌であたりをつけていき、徐々にイメージを膨らませていきます。

声をレコーディングしてみよう!

おおまかなメロディーラインが固まってきたら、いよいよ録音です。録音方法は次の通りです。まずはアレンジメント画面左下の「+マーク」をタップし、「AUDIO RECORDER」を選択します。「Fun」と「Studio」がありますが、ここでは「Studio」を選択します。
また、録音する前にPhoneプラグのアイコンをタップし、マイクの設定を行いましょう。

「入力レベル」ではマイクに録音する声の大きさを設定できます。大きく設定しすぎると、音が割れてしまうので注意しましょう。

「モニタ」はイヤホンをしている場合、声の返しのON、OFFの設定ができます。

「「ノイズゲート」は一定の音量以下の音をマイクで拾わないようにする機能です。適切に設定することで、周りの雑音などをカットして録音できます。

また、イヤホンをデバイスに装着して歌唱することで、収録したボーカルトラック上で、デバイスの内蔵スピーカーから出るトラックの音が声と被ってしまうことを防げます。
ただし、Bluetoothイヤホンを使用した場合はレイテンシー(音の遅延)が起きることがあるので注意しましょう。

さて、いよいよレコーディングです。
冒頭から歌っても良いですが、作曲しながらレコーディングをする際は、セクションごとに録音する方法がおすすめです。
今回はサビ部分から録音していきます。

画面上部の小節が記されたグリッド部分で録音開始位置を合わせ、録音ボタンをタップします。1小節カウントインが入ったあとに録音が開始されるので、トラックに合わせてメロディーを歌唱しましょう。

録音したメロディーを確認してみます。
聴いてみたところ、後半のメロディーを少し変えたいと思ったので歌い直してみます。
録音を丸ごと取り消したい場合は、画面上部の矢印をタップします。
また、長押しすることで「やり直す」が選択でき、取り消したものを取り消す前の元の状態に戻せます。

今回は後半部分のみ変更したいので、後半のリージョンのみをカットし、変えたい部分のみを歌唱します。
この際、少し手前から録音した方が上手くいきやすいので、レコーディング用のトラックをもう一つ作成しましょう。今あるマイクトラックのグラフィックをタップし、「複製」を選択します。これで、先程設定したマイクトラックと全く同じ物が複製されました。こちらで修正したいメロディーを録っていきます。

これで思い通りのメロディーが録音できました。この要領で他のパートのメロディーも考えていきましょう。

それではワンコーラス分のメロディースケッチができたので、一度通しで聴いてみます。
ここから更に歌詞を考え、更にメロディーの動きなどを詰めていき、完成を目指します。

ボリューム調整はトラック部分をスライドさせると出てくるフェーダーで行いましょう。

出来上がった音源をファイルに書き出してみよう!

曲が完成したら、歌詞を考えたり、誰かに共有したり、SNSにアップロードしたりするために、音源をエクスポート(デバイス内に保存)しましょう。

画面左上の紙のアイコンをタップすると、曲が「GarageBand」内に保存されます。

まずは保存されたデータを長押しし、名称変更を選択してタイトルをつけましょう。

次に、再度長押しオプションから共有をタップします。

「曲」を選択し、書き出される音質を選びます。

誰かに共有したり、SNSへ投稿したりすることが目的であれば、「高音質」で問題ありません。歌詞を考えるだけであれば、音質を下げてデータを軽くするのも一つの手です。
「開く」を選択すると書き出しが始まり、しばらく待つと保存場所や共有先を選択できるので、「ファイルに保存」を選択しましょう。

作詞が完了した後は、歌詞を乗せたメロディーでレコーディングを再度行い、同じ手順で書き出して保存しましょう。

さいごに

いかがでしたか?
自分の力で曲をまとめることの感動を味わっていただけたかと思います。
あまり難しく考えず、パズルのピースを組み合わせるようにゲーム感覚で曲を作ってみましょう。
専門用語がたくさん出てきて一回では理解できないこともあったかと思います。
何度も動画を見返して、ご自身の制作に活かしてみてくださいね。


〈SILLY TEMBA プロフィール〉

Composer/Arranger/Beat Maker
高校卒業後にaaa東京校(現渋谷校)に入校し、ボーカルコースを修了。
在学中に開かれたDTMワークショップをきっかけに自主的な音楽制作を開始し、その後独学で制作スキルを習得。
現在は様々なアーティストや企業への楽曲提供、インディーズアーティストのエンジニアリングを手掛ける。
サウンドプロダクションに定評があり、ダンスミュージックを中心に幅色いジャンル対応する。

ZEROLAB

ZEROLABは、音楽と映像を作り、仲間と共に世界に発信する手法を学べる実践型オンラインスクールです。

https://zerolab-creators.com/

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