これだけは押さえて!TikTok活用時のポイント

コラム

TikTok × 音楽プロモーションの重要性について、いくつかのセクションで紹介する第2弾。前回は、TikTokでの音楽プロモーションの重要性と、具体的なプロモーション方法、動画の作成・投稿を依頼する方法について紹介しました。

▼アーティスト必見!TikTok楽曲プロモーションとインフルエンサーの活用方法▼
https://big-up.style/zine/article/column/20231018-23610

今回は、すぐに始められるTikTokの効果的な活用方法を解説していきます。

アーティストとしての認知度を上げるために、まずはTikTokアカウントを作成して、動画を投稿してみましょう。

プロフィールページの充実

アーティスト活動用のTikTokのアカウントを作成したら、動画を投稿する前にプロフィールをしっかりと設定しておくことが重要です。
せっかく投稿した動画を見てもらえたとしても、プロフィールページの情報が少ないと、注目してもらえたり、拡散してもらえたりするチャンスを逃してしまうかもしれません。

アカウント名の設定

TikTokのアカウント名は、プロフィールページに大きく表示されるため、認知されやすいです。イベント開催や楽曲リリース予定など、告知したいことがあれば、アーティスト名の後ろに記載してみましょう。
例えば、アカウント名に「XXX(アーティスト名)@10/1渋谷⚪︎⚪︎ライブ」と入れておくと、「10月に渋谷の⚪︎⚪︎でライブがあるんだ」と興味を持ってもらえるきっかけになるかもしれません。上手に活用してみてください。

↓アカウント名に新曲リリースやライブ告知などの情報を入れている

アイコン画像の設定

アイコン画像を設定することも重要です。画像のサイズは、20×20ピクセル以上が推奨されています。設定した際に画像が円形にトリミングされるため、四角形の画像を設定する場合は、切り取られることに注意しましょう。
また、サブスク音楽配信サービスや他のSNSアカウント等に登録しているアイコンと同じ画像にすることで、アーティストとしてのイメージに統一感があった方が認識されやすくなるでしょう。

他のSNSアカウントとの連携

TikTokは基本的に、投稿本文にURLを貼ることができません。その代わりに、プロフィール欄でInstagram・X(旧:Twitter)・YouTube等のアカウントと連携することができるため、この仕組みを活用することが鍵になります。

プロフィールを見たユーザーは、各種連携SNSに1タップでアクセスすることができるため、ファンを獲得するのに有効的です。TikTok以外にもアーティスト活動用のSNSアカウントを持っている場合は、必ず連携しておきましょう。

↓他のSNSアカウントと連携することで、ファンが赤枠の箇所をタップするとTwitter/Instagram/YouTubeといったSNSに遷移することができます

TikTok投稿時のポイント

TikTokで重要なのは、いかにして自分の存在を知ってもらえるかです。投稿した動画が人目に触れなくては、意味がありません。
SNSは、「アルゴリズム」によってユーザーにとって最適な情報が表示される仕組みになっています。例えば、X(旧:Twitter)では「おすすめ」のタイムライン、Facebookでは「ニュースフィード」がアルゴリズムによって表示される内容が最適化されています。TikTokでは、「おすすめ」フィードがアルゴリズムによってユーザーの興味・関心にあわせた投稿が表示されるようになっています。
TikTokでは、投稿した動画の再生数よりも投稿に対するリアクションがアルゴリズムに大きく関わります。具体的には、
・「いいね」がついた数
・コメントの投稿数
・シェアされた回数
・保存された数
この4つが、アルゴリズムの指標となります。

しかし、アルゴリズム的に評価が良くても、「おすすめ」フィードに表示されない投稿もあります。ガイドラインに違反している場合はもちろんですが、幅広いオーディエンスにふさわしくないと判断される場合も、「おすすめ」フィードの対象外となってしまいます。対象外とされるコンテンツは、以下の通りです。
・行動的健康
・慎重に扱うべきテーマ、成人向けテーマ
・誠実性と信頼性
・規制対象品
これらの内容に気をつけて動画を作成しましょう。

参考:TikTok「おすすめフィードの適格性基準」
https://www.tiktok.com/community-guidelines/ja-jp/fyf-standards/

ハッシュタグの活用

では、多くの人に投稿を観てもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
より「おすすめ」フィードに投稿が表示されやすくなる方法の1つに、「ハッシュタグ」の活用があります。TikTokでは、ユーザーがこれまでに興味を示したカテゴリーにより近い動画を優先して表示する仕組みになっており、「おすすめ」フィードに表示される要因の1つにハッシュタグが関係しているのです。

アーティストのジャンルや特徴によって、よく使われるハッシュタグは異なります。具体的なハッシュタグの例をいくつか紹介します。

シンガーソングライターの場合

#弾き語り、#歌ってみた、#歌い手

ダンスボーカル系の場合

#ダンスボーカルユニット、#歌って踊る、#ダンサー、#踊ってみた

バンド系の場合

#○○系バンド、#邦ロック、#インディーズバンド

上記のように、アーティストの個性によって、さまざまなハッシュタグが付けられます。また、アーティストのの特徴の他にも、「#アーティスト名」や「#ライブ映像」などといった基本的な情報はもちろんのこと、動画の中で最も注目してもらいたいポイントや、楽曲に関連したキーワードなどを入れることもおすすめです。

動画に関連して思いつく限りのハッシュタグを入れて、どんどん投稿してみてください。まずはハッシュタグを活用して、より多くの人に投稿を見てもらうことから始めましょう。

TikTokにはどんな動画をあげれば良い?

アーティストとしてTikTokに動画を投稿していくには、さまざまなアピール方法があります。ここでは、「歌ってみた」動画と「切り抜き動画」について詳しく紹介します。

「歌ってみた」動画の投稿

TikTokでより効果的にアカウントをアピールする方法の一つとして「歌ってみた」というジャンルがあります。今流行りの楽曲や、根強い人気のある楽曲などを自身でカバーして動画を投稿する方法です。特に、今流行っている楽曲はTikTokの「おすすめ」フィードに載りやすい傾向にあるため、より多くのユーザーの目に触れられるでしょう。

「歌ってみた」動画を見たユーザーが、「他にはどんな曲を歌っているんだろう?」と興味を持ってプロフィールページへアクセスすることで、オリジナル楽曲の投稿も見てもらえるきっかけにつながります。「歌ってみた」動画とオリジナル楽曲動画の投稿の割合は、5:1程度にして投稿していくのがバランスが良いでしょう。

また、人気楽曲をカバーして投稿する他にも、自身のオリジナル楽曲を、弾き語りやアカペラなどの原曲とは異なるスタイルで投稿する方法や、「踊ってみた」の要素も加えて「歌って踊ってみた」などといったアプローチ方法もおすすめです。

「切り抜き動画」の投稿

自身のライブ映像やMV(ミュージックビデオ)の「切り抜き動画」をTikTokに投稿するのも一つの手段です。前回の記事では自分以外のアカウントから切り抜き動画を投稿する場合について紹介しましたが、今回は自身のアカウントで動画を投稿する場合の紹介です。
動画の編集ができる人は、切り抜いた動画に楽曲タイトルや歌詞などのエフェクトをつけることもおすすめです。楽曲のテイストに合ったエフェクトを付けることで視認性が高まり、注目してもらいやすくなる傾向にあります。

楽曲の切り抜き動画にエフェクトを付ける際のポイントとして、歌詞は視認性を意識して入れることが効果的です。文字(フォント)の種類や大きさ、色などを動画のテイストにあわせて編集してみましょう。
動画の編集は「スキルが必要」「時間がかかりそう」と思われがちですが、慣れれば10分ほどで編集することが可能です。TikTok公式が提供している無料編集アプリ「CapCut」などもあるので、動画編集の経験がない初めての方でも、気軽にチャレンジできます。

「切り抜き動画」を投稿する際の注意点

また、切り抜き動画を投稿をする際は、注意点がいくつかあります。ライブの様子を撮影する場合は、アーティスト以外の人物の映り込みに注意しましょう。映り込まない画角で撮影したり、映り込んでいる部分にぼかしなどの加工をして配慮する必要があります。TikTokなどのSNSに動画を投稿した時点で、フリー素材のように使われてしまう可能性があることを忘れないようにしましょう!

▼切り抜き動画の事例はこちらの記事でも紹介しております▼
アーティスト必見!TikTok楽曲プロモーションとインフルエンサーの活用方法
https://big-up.style/zine/article/column/20231018-23610

今回は、TikTokのアカウント作成時に設定しておきたい情報や、実際に動画を投稿する際のポイント、具体的な投稿例などを紹介しました。
次回のセクションでは、TikTokでより多くのユーザーに見てもらうためのプロモーション方法についてご紹介します。


<桝谷正樹 プロフィール>

株式会社BabyJamコンテンツマネージャー。インディーズアーティストのための音楽プロモーションサービス「minc」を運営。アーティストに合わせたTikTokプロモーションのサポートを行っている。

〈minc サービス紹介〉

サービスLP:https://mi-nc.com

iOSアプリ:https://apps.apple.com/us/app/id1612974112

Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.babyjam.influencer