【OIKOS MUSIC】音楽業界の変化とともに生まれた新たなサービス

コラム

楽曲のデジタル・ストリーミング配信が盛んになり、CDを購入したり、専用の再生機器を持ち歩いたりしなくても、いつでも・どこにいても気軽に音楽が楽しめる時代になりました。
音楽を聴く側だけでなく、音楽を作り上げるアーティスト達の活動の幅も広がっており、ストリーミングやグローバル展開、マネタイズ、著作権ビジネスなど、活動の領域がますます細分化・多様化しています。
本記事では、音楽業界の構造の変化に触れて、サブスク収益分配プラットフォーム「OIKOS MUSIC」についてご紹介します。

音楽業界とアーティストの在り方

国際レコード産業連盟の調べによると、2022年の世界の音楽市場の売り上げは前年比9%増の262億ドルで、世界のすべての地域で音楽市場が成長していることが分かりました。
また、日本レコード協会によると、2022年の国内の音楽配信の売り上げは前年比17%増1050億円にのぼり、売上の約9割が楽曲をダウンロードせずに聴くストリーミングを占めています。

また、コロナ禍により不要不急の外出を控える「ステイホーム」が広まり、ライブやファンイベントなどといったリアルイベントの機会は激減し、音楽がリアルからデジタルに移行する流れが加速しました。
それにより、サブスク音楽配信サービスの需要もより高まりました。

これまでのアーティストの主な収益は、ライブ開催やCD、グッズの販売などでしたが、デジタルへの移行により、CDの売上は減少傾向が続いてます。時間をかけてCDを制作しても、なかなか売れなくなってきているのです。

今後の音楽市場の成長はサブスクリプション配信や様々な音楽デジタルサービスの伸びに支えられていくと考えられます。

次に、音楽業界の構造やアーティストの変化について、詳しく見ていきましょう。

音楽業界の構造の変化

音楽が流行するきっかけは、マスメディアからソーシャルメディアへと変化がみられています。

これまでは、アーティストがテレビやラジオなどの音楽番組に出演したり、雑誌などに掲載されたり、マスメディアに取り上げられることで楽曲やアーティストに注目が集まり、人気になる風潮が強くありました。
しかし、以前に比べて音楽番組の数は減少しており、テレビで初めて音楽を聴くという機会が少なくなりました。

現在はインターネットの普及により、SNSのフォロワー数やYouTube動画の再生数などの「拡散力」が人気度・注目度の指標となっており、インディーズアーティストでも十分に注目される機会が多い世の中に変化しています。
世の中で求められているアーティスト像が変化してきているのも、デジタルメディアの進化が影響しているでしょう。

アーティストの変化

アーティストの在り方・売れ方も大きく変わってきました。
インターネットやテクノロジーの普及により、事務所やレコード会社などに所属せず、個人で活動するアーティストも増加傾向にあります。これは、レコード会社や事務所に所属しなくても、自分達で音楽をリスナーに届けられる手段が増えたことが大きく起因しています。
また、インディーズアーティストでも、メジャーアーティストを超える規模の成長や高いクリエイティブの実現が可能になり、SNSやメディア等を通して新たな才能が発掘される機会も多様化しています。

アーティストのプロモーション手段も、WebサービスやSNSを活用したものがメインに変化しつつあります。顔出しをせずに活動するアーティストが増えるなど、売り出し方も従来とは変化してきています。
テクノロジーやSNSを駆使して、多くのファンを獲得することが成功の鍵となっているのです。

音楽業界の変化によって生まれた課題

音楽業界の構造が変化して、インディーズアーティストが増えてきている一方で、新たな課題やリスクも生まれています。

楽曲配信の収益について

今では誰もが簡単にSNSやサブスク配信サービスなどでオリジナル楽曲を配信し、多くのファン・リスナーに音楽を届けることができるようになりました。
一方で、楽曲配信による収益性については、昨今議論が進んでいます。
音楽配信サービスの利益分配率の低さは、グローバルでも共通してみられている課題であり、実際に、有名アーティストや大手レコード会社に所属するアーティストであっても楽曲配信の収益だけで食べていくことは至難とされています。
そのため、自分達で楽曲の制作やプロモーション、販売や配信などの全てを行うインディーズアーティストであれば、なおさら厳しいことが分かるでしょう。

音楽活動の多様性が生むリスク

個人で活動するインディーズアーティストは、音楽活動を続けていくために様々なことを自分で判断し、動いていくことが求められます。ライブを開催するにも会場のブッキングやゲストを呼ぶ場合はそのアーティストとの交渉、ファン施策も全て自分たちで考えて行く必要があります。楽曲配信が容易な時代になったからこそ、ときには自分達の音楽が勝手に使われるなど、様々な問題やリスクにさらされることもあります。

以前と比べて音楽活動に必要なサービスも続々登場し、音楽活動を自由に行える環境になったからこそ、それらを使いこなせるだけの知識と、問題が起きたときの対処まで全て自分達でやるという意識も必要なのです。

作詞者・作曲者を守る著作権とは

楽曲配信のほかにも収益化する方法はあります。それは著作権による収益化です。
個人で活動するアーティストは、自分で作詞・作曲をしているケースも多いです。
ここでは作詞者・作曲者を守る音楽の著作権について、またその管理委託のメリットについて説明します。

※BIG UP!では、オリジナルで作詞・作曲をした楽曲の管理委託ができる【音楽著作権管理サービス】がございます。
サービス詳細についてはこちらのページをご確認ください。

配信登録 / 著作権管理申請を行った際のお金の流れ

ここで言う著作権は、作詞・作曲にて創作された歌詞やメロディの権利のことで、作詞者・作曲者の創造性を尊重し、無断で他人に使用されないようにであったり、公正な報酬を確保するために存在しています。

一方、歌詞やメロディを実際に歌唱し演奏をしたアーティストは実演家の権利を持ち、またその録音音源を制作した者は原盤権を持ちます。
いずれも歌詞やメロディを、音源というかたちに具現化した者の権利であり、著作権に隣接する者の権利という意味で著作隣接権と呼ばれます。

もし自分で作詞・作曲した楽曲を配信登録のみ行った場合は、再生回数等によって発生する著作隣接権の収益しか得られませんが、ここで著作権の管理委託まで行えば著作権の収益も受領することができるのです。

楽曲は、各サイトでの音楽配信やYouTube等の動画配信だけでなく、ライブでの演奏、CDの販売、また第三者が利用者となるカバー、テレビやラジオでの放送、カラオケでの使用など、世の中に広く、様々な人や形態で使用されます。
ですが、これらの使用に対して一つ一つ自分で許諾し使用料を得るのは限界があります。
そこで登場するのが音楽出版者や著作権管理団体です。

著作権を音楽出版者に譲渡することで、音楽出版者を通じてJASRACやNexToneなどの著作権管理団体にて集中管理がなされ、上記の各使用者に対する適切な使用許諾、使用料の徴収、そして作詞者・作曲者への著作権使用料の分配が行われるのです。
このように著作権が適切に管理され守られることで、様々な形での楽曲利用が促進され、音楽文化はさらに豊かになるのです。

ちなみに、グローバルな音楽市場では、著作権や原盤権を売却することで収益化を図るアーティストが急増しています。
海外の著名アーティストが権利の売却によって巨額の収益を得たニュースも増えており、夢がありますよね。
アーティストが自分たちの音楽を守り、音楽を様々なところでいかしていくためにも、こうした著作権や著作隣接権のことも知っておくことは、とても大切なことなのです。

<参考>
金額が莫大すぎ!ヒット曲満載ケイティ・ペリーの原盤権の評価額
https://front-row.jp/_ct/17656764
【解説】ジャスティンはなぜ「260億円」で楽曲売却した?イマドキの洋楽事情を調査
https://front-row.jp/_ct/17602490

OIKOS MUSICとは

これまでに挙げてきた課題を解決してくれるサービスも続々登場しています。その一つが、「OIKOS MUSIC(オイコス ミュージック)」というサブスク収益分配プラットフォームです。

OIKOS MUSICのプラットフォーム上では、原盤権NFT(※)“OIKOS(サブスク音楽配信サービスで生み出す収益の一部を受け取る権利)”が販売されており、OIKOSの販売実績がアーティストの収益になります。
このサービスの最大の特徴は、OIKOSを購入したファンにもサブスク収益の一部が分配される権利が付与される点です。
好きなアーティストが発行しているOIKOSを購入することで、ファンもその音源のオーナーになることができます。
OIKOS保有者=オーナーには収益が還元されるだけでなく、さまざまな特典が提供されるほか、これまではアーティストやレコード会社などの一部の方しか見ることができなかった”サブスク再生回数”の閲覧なども可能になります。

OIKOS MUSICは、楽曲を応援することでファンとアーティストが共に収益を分かち合うことができます。
楽曲が広まり成長していくことで、ファンにも還元される仕組みが備わっているというのは、これまでにない新しい取り組みです。

※NFT…「Non-Fungible Token」の略称。偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ。

OIKOS MUSICを活用するメリット

「OIKOS MUSIC」を活用することで、アーティストにとってどのようなメリットがあるのか、もう少し詳しくみていきましょう。

1.音楽活動資金を調達できる

先述したように、OIKOSを販売することで、音楽活動資金が調達できます。
OIKOSによって得られた収益を活動資金にして、次の楽曲制作に専念したり、ライブやイベントなどの企画費にあてたりと、自由に・幅広く活動できる環境が整えられるでしょう。

2.プロモーション機能が備わっている

OIKOS MUSICでは、原盤権いわば音源の権利を販売しているため、必然的にリリースした楽曲を世の中に広められる機能を持ち合わせています。また、収益分配元の各音楽ストリーミングサイトとの連携も強固です。
さらに、OIKOS MUSICの運営チームからのPR・プロモーション支援などの機会も得られるため、個人で音楽活動の全てを行うインディーズアーティストにとっては心強いといえるでしょう。

3.ファンとの新しいつながりが生まれる

OIKOS MUSICでは、OIKOS購入者に向けた限定コンテンツや、特典を提供することも可能なため、ファンクラブのような側面も持ち合わせています。
また、OIKOSを購入したファンは楽曲のオーナーとして、アーティストの音楽活動をもっと身近に感じられるような機会を得られるうえに、保有するOIKOSの楽曲がストリーミングサイトで再生されるたびに収益の一部がが還元されるため、楽曲が広まるモチベーションにもなります。そのため、アーティストと一緒に楽曲を広めていこうとする思いをより強くさせる動機形成にも繋がります。
アーティストとファンの間にこれまでにない新たなつながりを構築して、ファンと一緒になって感動と成功を共有する音楽体験をつくることができます。

現在の音楽業界は、インターネットやテクノロジーの普及により、これまでに比べて自由度が高くなりました。
それにより新たなビジネスモデルが生まれて、アーティストの活動の幅も広がっています。
しかし、アーティストが音楽活動を始め、継続していくことは、簡単ではありません。

OIKOS MUSICでは、 ”OIKOS” を販売することで資金調達が可能になります。
アーティストとファンの新しいつながりが生まれて、ファンからのより直接的なサポートを受けることができます。
OIKOS MUSICで楽曲を世界中に広めながら、ファンとのつながりをつくったり、さらなるクリエイティブ活動・プロモーション活動に活かしていきませんか?