アーティスト必見!!商品紹介文を充実させよう

コラム

楽曲をサブミットする際、商品紹介文が必須となります。本コラムでは商品紹介文の組み立て方、文章のポイントを紹介します。ぜひ商品紹介文を充実させて、サブミット時に活用しましょう。

商品紹介文とは/使用シーン

新譜リリースの際にサブミットをすることで、配信ストア上でバナー・ピックアップ欄・プレイリストなど楽曲が展開・紹介される場合があります。(※展開を確約するものではありません)
サブミットを希望する場合に重要なのが「商品紹介文」です。

商品紹介文の構成については以下のポイントがあります。

  • 理想イメージは、アーティストプロフィール+楽曲紹介文+トピックス(あれば)
  • 楽曲の魅力に焦点を当てた簡潔でわかりやすい文章を心掛ける(目安として300文字程度)
  • 実績をアピールする際「YouTube〇〇回再生」「Spotifyバイラルチャート◯位」など具体的なストア名称は避けた方が好ましい

商品紹介文は楽曲プロモーション上で、どのようなアーティストなのか、楽曲のどんなところを聴いて欲しいのかアピールできる重要な情報源なので、サブミット希望の場合は必ず入力しましょう。

商品紹介文の書き方

ここからは、アーティストイメージ・楽曲イメージがより相手に伝わりやすい文章を組み立てるポイントを紹介します。
BIG UP!zineでピックアップアーティストのレビューを寄稿いただいてる坂井彩花さんにアドバイスをいただきました。

アーティストイメージをわかりやすくする

初めてリリースの場合はバイオグラフィーを盛り込んで文章を作成することもよくあります。自分が影響を受けたものや好きなもの、ルーツなどがわかると、アーティストイメージが明確に伝わりやすくなります。SNSやインタビュー記事など情報媒体があればそこからルーツを遡ってみたり、何か当てはまるワードが思いついた時はキャッチフレーズをつけると簡潔にアーティスト像が伝わりやすくなります。

楽曲について上手く文章化できない時は

楽曲について上手く文章化できない・ありきたりな文章になってしまう時は、とりあえず単語でもフレーズでも思ったことを正直に書き出して、そのワードを変換して訳してみましょう。例えば「よく聴いたことのある→耳馴染みの良いサウンドと歌詞」、「J-ロックが好きそうな→〇〇(具体的なアーティスト名)を感じさせる」など。ポイントとしては、自分の感性は曲げず、相手にも伝わるような表現を心掛けることが重要です。

言葉の表現・変換の仕方

楽曲を文章化して伝えるとき、同じ単語を重複して使うと平坦な印象になってしまう場合もあります。そういった場合はさまざまな方法で表現の変換・深掘りをしてみましょう。
例えば、後の文章で同じニュアンスの単語を使いたい場合、Google検索などで類似語を探してみると他のしっくりくる表現が見つかるかもしれません。また取り扱う単語一つにイメージをより深く掘るクセをつけることもオススメです。例として「かっこいい」の中にもソリット・ビビットなどでイメージが異なりますし、「かわいい」の中にも綺麗・キュート・スイートなどそれぞれで言葉の持つニュアンスが異なります。それぞれの言葉の幅を探ると、より相手に対して楽曲の正確なイメージが伝わりやすい文章になります。

そして、楽曲を言葉で表現する際に優れた文章を書こうとする必要はありません。装飾語を使って工夫すれば持っている言葉でいくらでも表現できます。例えば、黄色い花を表現する際に”黄色”をそのままを持ってくるだけでも成立しますが、「太陽の光をまぶしたような」、「星屑を散りばめたような」、「夏の眩しさを詰め込んだような」という形で装飾を足して表現すると文章が豊かになります。あくまで難しいことを言おうとするのではなく、自分の感性にピタリと合うものを持ってくることが重要です。ここについては本などの感銘を受けた表現から取り入れるほか、日常の中で装飾語・物語を見出してアウトプット癖をつけたほうが鍛えやすいかもしれません。

以上を参考に、ぜひサブミット希望の際は商品紹介文を充実させてみてください。

またDIYミュージシャンとしての売り込み方や、サブミットに関連してSpotify for Artistsの活用方法も紹介しているので、以下の記事もぜひご覧ください。
“大人としての”関係者との付き合い方、出会い方
Spotify for Artistsの活用方法を深く理解する-プレイリストに入るためには?