マッシュとアネモネ

インタビュー

注目の4人組バンド マッシュとアネモネ。”ピカピカした新しい気持ち”を込めた新体制初作品「シーサイド」

“RO JACK”や”未確認フェスティバル2018″でグランプリを獲得、”ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018″にも出演した、4人中3人が現役高校生のバンド、マッシュとアネモネ。2018年6月にベースの理子が加入し現体制になった彼女たちが同年11月に配信リリースした「シーサイド」は、新体制でリリースした初の作品だ。爽やかでキャッチーでありながらもフックのあるサウンド、ヴォーカルを前面に押し出しているがゆえに際立つ不思議な歌詞。その裏には思うがまま表現するフロントのもちこと、それを支える3人の意外な音楽的バック・グラウンドの融合があった。

-みなさんが音楽を始めたきっかけを教えていただきたいです。

もちこ:私は、中学2年生くらいのときにMrs. GREEN APPLEがすごく好きで、”この人たちと一緒に仕事ができるようになりたいな”と思って始めました。

ヨネクボ:僕は姉がいるんですけど、小6くらいのときに姉が入っている吹奏楽部の公演を観て、そのときに叩いてた人のドラムがめちゃくちゃカッコ良くて、ドラムを始めたんです。それからTHE WHOを観て、”このバンドのドラマーみたいになりたいな”と思ってちゃんとドラムを触りました。

理子:私は、もともとお父さんとお兄ちゃんが楽器をやっていて、影響されてバンドの音楽を聴くようになりました。高校に入ると同時に軽音楽部に入りたいなと思って始めました。一番好きなのはSiMさんで。そこから、パンク系とかが好きで今も聴いてます。

間下:僕は僕のおじさんがギターをやってまして、それをちょっと”弾いてみなよ”くらいのテンションで渡されて、そこから始めました。僕はSTEELY DANっていう、海外のセッション・ミュージシャンを呼んでやってるアーティストが好きですね。

-なるほど。「シーサイド」はどういうイメージで作った曲なんですか?

もちこ:作ったのが6月のちょうど理子ちゃんが入ってくる時期で。”未確認フェスティバル”と”RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018″があったので、それに向けての新しい気持ちというか、わくわくする感じを出せたらなと思って作りました。

間下:”未確認”の新木場STUDIO COASTと”ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018″のステージに向けて作ったものです。

-メロディはすっと入ってくる感覚があったんですけど、後ろのコードは予想と違う方向に進んだりするところが面白いなと思いました。そのあたりは意識されているんですか?

間下:そうです。循環コードとかは絶対使わないようにしてるというか。

ヨネクボ:ちょっと違和感あるくらいで。

-歌詞も”どういう意味なんだろう?”って考えてしまうようなフレーズが多くて。例えば”吐き出したHIを/覚えていないと”とか”恋する電球”とか。

もちこ:”吐き出したHIを/覚えていないと”っていうのは自分の思っていたことを、ぶれずに、忘れずにいたいという意味で書いて。あと”恋する電球”というのは2年前くらいからずっと温めていたワードで、他の人が聞いても結構インパクトがあるんじゃないかなっていうふうに思ったんですよね。”電球”とかもピカピカしてる感じなんで……理子ちゃんが加入して新しい感じを出したいなという思いで、”恋する電球”っていうフレーズをこの曲に入れました。

-さて、マッシュとアネモネも利用されている”BIG UP!”など、昔はなかった配信代行サービスも出てきてますが、そういうサービスについてどう思っていますか?

間下:今って、なんのお金も発生させず、ネットに音楽をあげることができるじゃないですか。口コミもSNSなどで進歩しているので、これからの時代は、音楽的な素養もしっかりしていて、なおかつ配信サービスを使って宣伝活動をうまくできたバンド、さらに、演奏もできる力がある人が残っていくんじゃないかなと思います。だから、ネットにアップするのも大事だけど、打ち込みだけで完璧な音楽を作るんじゃなくて、ちゃんと楽器を弾ける能力も養っていかないといけないんじゃないかな。

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