『Beyond The Campus vol.8』‐Dreadful Empire Citizenインタビュー‐

インタビュー

はじめに

『Beyond The Campus』とは、早稲田大学の公認サークルWaseda Music RecordsがBIG UP! zineとタッグを組み、学生アーティストにインタビューを行う企画です。本企画はリレー形式となっており、第7弾アーティストThe Kunstさんのご紹介を受けまして、第8弾のゲストとしてDreadful Empire Citizenさんにインタビューを行いました。

結成の経緯

-バンド結成の経緯やオリジナル曲を作った経緯についてお聞かせください。

茶畑)もともと自分が個人的に音楽を作っていて、学外で且つ自分がボーカルじゃないバンドを組みたいと思って声を掛けました。
杉山)ベースを先に作ってもらって、楽器の部分をみんなで作っています。

-皆様はいつからお知り合いなのですか?

岡田)大学の軽音部が同じで、もともと知り合いでした。

初めてライブした日のお話

-初めてライブをした日について教えてください。

杉山)2024年の5月です。外のライブに出る前に、サークルのライブに出ようと思って出ました。
岡田)俺らがトリで結構温度感が違う感じがしたんですけど、知り合いからは好感触のコメントをいただきました。

-緊張はしましたか?

杉山)俺は知ってる人の前でのライブだったので緊張しなかったです。
岡田)石塚はしたんじゃないかな(笑)。
石塚)僕は高校の時から軽音楽部に入っていたので、そこまで緊張はなかったです。むしろいつもよりゆったりめで演奏出来ました。

-初めて学外で出演されたライブにはどのような思い出がありますか?

岡田)7月に稲毛K’S DREAMっていうところでライブしました。
杉山)サーキットフェスのオープニングアクトを決めるオーディションみたいな感じで…。
石塚)自分たちのアウェイ感が強くて、プレッシャーも感じてたんですけど、普段通りに出来ればいいなぁという気持ちで挑んでいました。
茶畑)でもそこで勝てたので、自身がつきました。
岡田)本番は千葉LOOKでライブしました。
茶畑)大きいフェスと重なってしまって、知り合いはあまりいなかったけれど緊張はしました。

-そこで印象に残っていることはありますか?

岡田)ライブに着ていったシャツを忘れていって、打ち上げの終わりの方に気が付いたら、店長が僕のシャツを着始めたんです。それがきっかけで千葉LOOKに出演するきっかけになりました。店長は凄くロックな方で、大好きです。

-現在楽曲の配信はされていますか?

杉山)まだ配信をしたことないんです。レコーディングはしたことがあるんですけど、自分たち的に納得がいかなくて…。
岡田)ライブとレコーディングはやっぱり違ったけど、いい勉強になりました。
杉山)これからは配信もしていきたいと思ってます。

音楽との最初の出会い

-音楽との最初の出会いについて教えていただきたいです。

茶畑)中一の時にCMで聞いたSuchmosの「STAY TUNE」を聴いて、音楽にはまりました。
岡田)幼稚園の時に歌った「チキチキバンバン」と、今でも主軸にしてるドラクエです。ドラクエは兄がやっていた影響もあるんですけど、ドラクエの曲が凄く好きで。自分で音楽をやろうと思い始めたのは浪人期です。医学部を目指していたのですが、やりたいことじゃないなと思い始めて。家ではクラッシックが流れていたり、祖母がお琴の先生をやったりしてて、音楽が生活の中にずっといたので、音楽が運命を導いてくれた感じがします。
杉山)自分は親の影響です。車の中でJUDY AND MARYが流れていて、YUKIさんの声が大好きになりました。それが音楽を始めるきっかけです。
石塚)中学で吹奏楽部で、高校でドラムを極めようと思ってドラムを始めました。音楽をやろうと思ったきっかけは、吹奏楽です。もともと家族が音楽好きで、自分も音楽やってみたいと思って吹奏楽部に入りました。

影響を受けた曲5選

-影響を受けた曲について教えてください。

岡田)Akeboshiの「wind」です。ナルトのオープニング曲です。トータルで何十時間と聴いたことか、、ってくらい聴いています。 映画音楽とかにも通じると思いますが、ストーリー性があるナルトというアニメを表していて。歌詞が賢くなりすぎなくていい、強くなりすぎなくていい。っていう。オープニングで流れるイラストもとても綺麗で、たまたま自分の母との会話とリンクしている場面も印象的で。かなり外向的だった自分は、小学校の時に内向性を押し付けられたことがあったんですけど、「wind」が内向性を緩和するように救ってくれました。もう1曲は動物の謝肉祭の「化石」という曲です。こんな音をその時代に作れたんだっていう音色で。新しすぎるだろうという革命的な部分で影響を受けました。音楽という固形物ではなくて、「化石」として受け取りました。
茶畑 ) Merchant Shipsの「Dying」です。バンドを始めようと思ったきっかけの曲です。チューニングもあんまり使わない固めな感じで、ボーカルも結構叫んでいて凄くかっこいいと思いました。このバンドをやりたいと思ったきっかけです。大学に入った頃からずっと聴いていて、最初に作った曲は寄っていると思います。変則チューニングを使うところは今でも影響を受けています。
杉山)NEE「不革命前夜」です。高校は音楽をやっていなかったんですけど、高校でこの曲を聴いて、大学で絶対に音楽をやろうと思いました。音がかっこよすぎるし、メジャー過ぎない。歌詞も明るすぎない、暗すぎない感じで本当にかっこいいです。
石塚)スマホゲームのバンドリ(BanG Dream!)がきっかけで音楽を好きになりました。その中でも「前にススメ!」という結構前向きな曲があって、応援してくれるところに心を惹かれました。

音楽を通して伝えたいメッセージ

-音楽を通して伝えたいメッセージはありますか?

杉山)気分が落ちちゃった時とかに音楽を聴くと気持ちが晴れるじゃないですか。息抜きというか。自分の楽しいを共有したいという気持ちもありますし、みんながちょっとずついいなと思ってもらえるなら嬉しいです。
岡田)自分のバンドとしては押し付けないようにしようとは思っています。自分的には中高、浪人期と結構悩む体質だったのですが、20歳の大みそかに「俺運がいいのかも」とひっくり返った出来事がありました。だから自分の体験をもとに、どん底にいる誰かを救いたいと思っています。自分がやれば再現性があると思うし。
茶畑)僕は、自分が作った音楽で、この人はこういうことがあったんだなって思ってほしくない。音楽を作りたいというエネルギーで作ってます。
岡田)「無い」が一番強いぞ。
杉山)「俺らの音楽を聴けー!」ってことだもんね。
石塚)僕自身はあまり自分の意見も言えない、言わないことも多いんですけど、自分たちの曲を聞いて、一人でも救えたらいいなと思います。自分がいじめられていた経験があったので、より一層人を救いたいなと思います。
岡田)人生の共感的な部分は石塚と合います。

学生音楽シーンにおいて活動を広げる方法

-学生音楽シーンにおいて活動を広げるために意識していることはありますか?

岡田)基本的にはSNSですね。音楽を聴いてもらう方法という風に考えたら、音楽の関係ないところで知名度を広げるというやり方が大きいと思うんですよ。ただ、そうしたいのかと言われたらそうではないんですね…。あとは、 インディーズを応援するEggsというものがあります。サブスクはお金や著作権の面で自分たちで管理するのが難しいと思うので、Eggsはスタートとしてありですね。
杉山)Eggsで注目されるといろいろなところで広告出たりするんですよ。ラウンドワンのボーリングのモニターとかにMVと一緒に流してもらえるんです。だからそれを目指したいですね。露出を増やすという面でも頑張りたいです。
岡田)それで言ったらインスタのストーリーの広告とかもありますね。海外のバンドで、面白いことしてるなぁと思って調べたことがあります。名前を広げるという面ではありかも。
石塚)ライブのお誘いがあった時は極力出るようにしています。交流の場を広げたいなと思っているので。
杉山)マーケティング、曲作り、ライブのバランスは気を付けています。曲作れないと始まらないので。

おすすめの学生アーティスト

-おすすめの学生アーティストを教えてください。

杉山)千葉発イキリロッ482ズさんです。音楽理論に基づくフレーズと演奏力が魅力です。
岡田)ライブ力もあるよね。ドラムの端切れが良くてとても好きです。
杉山)技術があるからこそ出来る音の多さ。音数がとにかく多いです。前のライブと違うアレンジで、音数を当日に足したりするんです。そういうところが本当にかっこいいです。個々の技術力が高いからこそ生み出される曲は聞き手の心を揺らしてくれます。3ピースとは思えない音圧と表情のあるメロディー、歌詞にも注目して聞いてください。

Dreadful Empire Citizenプロフィール

メンバー各々がそれぞれの音楽ジャンルから影響を受けたオルタナティブロックバンド。
Gt茶畑は珍しいが本名である。

Dreadful Empire Citizen X

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Dreadful Empire Citizen Instagram

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Waseda Music Records

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インタビュアー・エディター:野口愛紗、小髙愛梨