魂を繋いでいく、Ingallsの矛盾を孕んだ音楽

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はIngallsをご紹介します。

儚いけれど逞しく

表現者のタイプは2種類あると思うのだ。ひとつは0から1を生み出すタイプ、もうひとつは自ら1を切り出していくタイプ。2018年に結成されたIngallsというバンドは、後者な気がしてならないのだ。

Ingallsの主軸になっているのは、ボーカルとギターを務めるクマダノドカ。彼女の儚くも強い歌声と感じたことを素直に削りだした歌詞は、胸を締め付けられるほどにたくましく脆い。生きるということは、幸せもあり不幸もある。人というものは、強くもあり弱くもある。生きるということは、人というものは、たくさんの矛盾を孕んでいるのだと。それでも、なんとか魂を繋いでいかなければいけないのだと思わせる力を彼女の歌は持っている。

配信されている「boku la」は、クマダノドカが19歳のときに作った作品だ。和紙のような彼女の歌声とキラキラと光るピアノがセンチメンタルな1曲に仕上がっている。音楽の世界に潜り込みたいとき、Ingallsなら力になってくれるのではないだろうか。

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・きのこ帝国
・FAITH
・レイラ
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