実生活に紐づいた、arusuisouの生々しいリリック

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はarusuisouをご紹介します。

自分たちのペースで続けるという覚悟

2010年代の後半から、音楽活動の形は多様化してきた。ひと昔前は、ライブして音源を作るのが主な活動だったわけだが、最近では個人でライブ配信やファンクラブを作ることだってできる。バンドを主軸にしなくても音楽と歩みやすい時代。そんな時が来たからこそ、arusuiouも再び歩み始めようと思ったのかもしれない。

arusuiouの活動ペースは、他のバンドに比べるとゆっくりだ。それは、彼らが地方を拠点にしているからではないだろう。“実生活を最優先に趣味のバンドを延命”、そういったビジョンがあるからこそ、自分たちのペースを見極めコツコツと歩みを進めているのである。
「バンドに全てを捧げないといい曲は書けないのか」と訊かれたら、答えは「NO」だろう。両方を大切にしている生活を送っているからこそ見える世界も書ける歌詞もある。事実、マツウラの紡ぐリリックは実生活の賜物だ。生々しいリアルを生きるからこその説得力が、そこには宿っている。

先日配信が開始された『私は春を知らない/キャンディレインサイダー』は、2016年7月にリリースされた作品。「私は春を知らない」は、恋煩いを発症している人に届いてほしい1曲だ。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・syrup16g
・ACIDMAN
・amazarashi
・tacica