大切なものを守る、柴山哲郎の生き方

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は柴山哲郎をご紹介します。

二足の草鞋だから見えること

“才能がある人は、ひとつの道のみで成功する”というのは、幻想だと思うことが増えた。大切にしたいことを守るために、どっちも本気になるというのは今の生き方を象徴しているような気がする。そう考えると柴山哲郎というミュージシャンは、時代の先駆者だったのかもしれない。

彼はギタリストとパン屋という二足の草鞋を履いている。この見出しだけ読むと「音楽だけじゃ食っていけなくて…」と考える人もいると思うが、柴山に至ってはおそらくそんなことはない。バークリー音楽院を卒業という経歴もさることながら、さかいゆうやJUJUなど一線で活躍しているアーティストのレコーディングやサポートにも参加。間違いなく折り紙つきのプレイヤーだ。
そんな彼が二足の草鞋を履いているのは、大切なことを守るために他ならないのではないだろうか。音楽へのこだわりの強さは、丁寧に作られたパンに繋がっていく。奥さんとパン屋を営むことは日常に潤いを与え、音楽を続けるうえでのゆとりも作っていく。そんな美味しい生き方をしているミュージシャンこそ、柴山哲郎なのだ。

先日配信が開始された『ARU』は、高度なギターテクニック満載のカラーバリエーション豊かな1枚。タイトルは「結局は自分を頼りに生きていくしかない」という意味を持っているという。柔軟な表現で遊ぶ、彼のギターに耳を澄ましてみてほしい。

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