ジャンルを越える、TOKYO QUARIANSの表現

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はTOKYO QUARIANSをご紹介します。

百聞は一見に如かず

2018年、「“エモい”は感性も語彙力も低下させる」と話題になったが、今思うと本当にそうだったのかは甚だ疑問である。理由は“エモい”という表現が多用される前から、言葉を抽象的に扱うことは日常的にあったから。綺麗、かっこいい、素敵など、ふわっと言葉を選ぶ瞬間は毎日に溢れている。だからどうしても、彼らを“独自”の“パワフル”なんて表していいものなのか躊躇してしまう。それだけTOKYO QUARIANSは、いろんな要素を包括しているバンドなのだ。

彼らは2017年2月に結成された3ピースバンド。力強いボーカルとR&Bやジャズ、Eファンクなどを自由に行き交う楽曲が特徴的で、メロウな空気にリスナーをズルズルと引きずりこむ。
また、TOKYO QUARIANSの魅力は、しっかりと呼吸の見えるグルーヴだ。彼らの演奏は、決してメトロノームの刻み通りには進んでいかない。時には重く、時には軽やかに。必要な場面で柔軟に歌いあげて表現をしていくからこそ、豊かな情景を描けるのである。

先日配信が開始された「in the Internet」は、2018年10月にリリースされた作品。浮遊感あるサウンドに溶ける妖艶なボーカルが心地よく、波の上でゆらゆらと揺れている心地になる。ハワイ在住のクリエイターが手掛けたMVと合わせて、その世界観に浸ってほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・水曜日のカンパネラ
・相対性理論
・Maison book girl