四角い積木が違和感で生む、メリハリ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は四角い積木をご紹介します。
音楽を立体的に
“方言萌え”なんて概念があるように、言葉はイントネーションひとつで違った魅力を発揮する。いうならば作詞は、その魅力を引き出せるかどうか試す作業ではないだろうか。話し言葉を意識するのか、ちょっと変えて違和感を残すのか。いずれにしても、表現者の手腕にほとんどがゆだねられている。
今年活動を開始した四角い積木は、言葉に違和感を残すバンドのひとつだ。話し言葉通りに並ぶ歌詞のなかに、突如としてひっかかりあるワードが現れる。それにより、全体の歌詞にグッとメリハリが出るのだ。
また、歌を心地よく聞かせるメロウサウンドも彼らの特徴のひとつ。ゆったりした流れのなかでアクセントとしてホーンなどを用いることにより、音楽を立体的に見せている。
先日配信が開始された「neon」も、そんな彼らの手腕を感じることができるナンバー。しっとりした穏やかなピアノにビビットカラーのボーカルが映える1曲だ。