ねじ梅タッシと思い出ナンセンスが魅せる、自然体の魅力

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BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はねじ梅タッシと思い出ナンセンスをご紹介します。

生きているだけで誰かの希望になる

「何者かにならなければならない」という漠然とした焦燥感が、多くの人を支配し始めたのは、いつの頃からだったのだろう。キラキラしなきゃいけない、正義に準じてなきゃいけない、我慢しなきゃいけない。本来であれば、そんなことは全くないのだ。なんでもなくていいし、自然体でいいし、あなたらしくていい。ねじ梅タッシと思い出ナンセンスを、そういう大切なことを思い出させてくれるバンドだ。

京都祇園の板前、ねじ梅タッシを中心に、2006年に結成された彼ら。ライブの本数こそ年で10本ほどと多くはないが、15年に差し掛かるキャリアのなかでたくさんの人に愛されてきた。
割烹着を着て演奏したり、ライブの冒頭で魚を捌いたりと、情報だけを切り取ると色物のコミックバンドかもしれない。しかし、その姿こそねじ梅タッシにとっては真実であり、ありのままなのである。自然体な姿で、歌にしなくてもいいかもしれない、しかし誰かにとって必要となる音楽を鳴らす。だからこそ彼らの存在は、自分らしさや自然体に生きる美しさを思い出させてくれる希望なのだ。

先日配信が開始された『包丁とギターの調和』は、2013年にリリースされた1stアルバム。まっさらな姿で偽りのない言葉は、ヘイトで溢れた現代の光になるのではないだろうか。

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