陽の光が射す、Ribet townsの手づくりサウンド

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はRibet townsをご紹介します。

音を呼吸させて

生きていると、嬉しいことだけでなく悲しいこともある。毎日をハッピーに過ごすなんて、ほぼ不可能だ。だったらせめて、日常を“ハレの日”にしてもいいのではないだろうか。どこからか太陽が見守ってくれてるような、安心感のある“ハレの日”に。

Ribet townは、そんな魔法をかけてくれる12人組トイポップバンドである。北欧トラディショナルや渋谷系から影響を受けたサウンドは甘美で温かく、J-POP感の強いボーカルの声が重なることにより、しっかり日常になじむ音楽として着地する。
エレクトリックな音色も受け入れられるバンド感なのだが、彼らはあえて使わない。リバーヴやディレイですら禁止し（たまに例外はあるが）、自分たちの手元から出た音だけで構築しているからこそ、より音楽が呼吸し熱を発するのだ。その熱こそ、今を生きる人々を柔らかに照らす太陽のもとなのである。

先日配信が開始された『HOME』は、全曲がリモートで制作された1枚。町で流れているような楽曲を得意とする彼らだが、今回はいつもよりおうち時間仕様な作品に仕上がっている。家に引きこもりがちで気分が落ち込みそうにな時には、Ribet townsの音楽にぜひ触れてみてほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・SEKAI NO OWARI
・トクマルシューゴ
・東京カランコロン
・yule