CHILDISH TONESが思い出させる、音楽の楽しさ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はCHILDISH TONESをご紹介します。
トイ楽器ならではのロックンロール
音楽や楽器が遠いものになってしまったのは、いつの頃からだろう。小さいころは誰だって、気後れすることもなくおもちゃのピアノや太鼓を触ったことがあるはずだ。音が出るだけで、楽しくてワクワクして。そんな感覚は時が経っても、きっと死ぬことはない。CHILDISH TONESは、胸の奥にしまったトキメキをそっと呼び起こしてくれるバンドではないだろうか。
彼らは、トイ楽器でロックンロールを奏でるバンドだ。ヘビーでノイジーに聞こえるガレージロックも、CHILDISH TONESの手にかかればキャッチーポップに。チープなサウンド感が逆にクセになる独特な世界を作り上げている。
軽い音楽でありながら薄っぺらくならないのは、ガレージ・レーベルDECKRECのプロデューサーであるネモト・ド・ショボーレがバンドメンバーであることも大きい。日頃から芯のあるロックンロールと向き合っているからこそ、トイ楽器に落としこんでもペラペラにならずCHILDISH TONESの音として成立しているのである。
先日配信が開始された「ASK」は、ザ・スミスの名曲をカバーしたもの。モータウンビートで奏でられるポップサウンドは、普段はロックンロールに親しみがない人でも聴きやすい。原作のエッセンスを抜き出した、こだわりにこだわったジャケット写真も注目だ。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・POLYSICS
・フィロソフィーのダンス
・Kaede