okkaaaが紡ぐ、救いの音

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はokkaaaをご紹介します。

助けになる想像力を

パンデミック発生時、芸術へ向けられたのは心無い言葉ばかりだった。「不要不急でしょ」「もっと優先すべきものがある」。たしかにそうかもしれない。しかし、人の心を潤し豊かにするのも、また芸術なのだ。「僕の想像力が少しでもその人を助けられる想像力になれば」と語るokkaaaの言葉は、芸術が持つ役割の真髄をついているように感じた。

彼は1999年生まれのアーティストであり、文筆家だ。曲を作り歌詞を紡ぎ歌を歌い、エッセイや小説なども執筆する。自分のなかにある想像力の種を掬いあげ、音や文字で届ける表現者こそokkaaaなのだ。
だからなのか、彼の作る音楽は一貫してレクイエムのような空気がある。それは決してサウンドが讃美歌であったり、歌詞が聖典じみていたりというわけではない。全曲を通して「誰かの助けになるように」といった祈りのような思いを感じるのだ。

先日配信が開始された『積乱雲 (the edits)』は、2019年にリリースされた「積乱雲」をリミックスし新たな表現を追求した1枚。リミキサーにはDJのSKYTOPIAとYackleが参加し、原曲の楽しさをさらに広げる作品になった。