低音で聴かせる、YoshuAのソリッドなフロウ

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はYoshuAをご紹介します。

声という才能

歌をしていくうえで、声は紛れもない才能のひとつだ。上手くなることも素晴らしい歌詞を作ることも後天的に習得するとことができるが、声ばかりは思うように得ることができない。そう考えると、YoshuAの声は天に与えられたものとしかいいようがない。

彼は19歳のラッパーだ。一時期は東京に出てきていたが、この秋より地元である大阪に帰ってきた。Twitter上に公開された「ラップスタア誕生」の応募動画は、2.8万回再生を突破（10月22日時点）。いま注目を集めつつあるリリシストのひとりである。
注目すべきは、その声である。低音なのにぼやけることないソリッドな声は、鋭いリリックをよりエッジに突き刺す。また、言葉を選ぶ感覚も信頼したい部分である。「2020年になって、ディスでオカマって表現するのは古い」という価値観を持っているのは、しっかりと現代を見えている証ともいえるのではないだろうか。低音ボイスでリアリスティックに言葉を紡げるラッパーこそ、YohuAなのである。

先日配信が開始された「GET BUSY」は、1stシングルとしてリリースされた作品。低音ボイスが淡々と刻まれるフロウは、怪しげなトラックと溶けて心地よい。今後、ミックステープやE.Pのリリースも予定されているようなので、そちらも楽しみに待ちたい。