NAUTが描く、自身の延長線にあるイマ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNAUTをご紹介します。

イマ鳴らせる音を

バンドだからできることもソロプロジェクトだからできることもあるのだと、NAUTを見ていると改めて思わされる。どちらが良い悪いという話ではない。それぞれのフォーマットで最高を作りあげるのが表現者なのだと、彼の活動は物語っているように感じるのだ。

そもそもNAUTは、Euphsのフロンマンとして活動していたKenji Abukawaのソロプロジェクトだ。2017年より活動を開始、自身のルーツと流行を駆け合わせた“イマの音”を常に追求している。
アルバムを1枚聴くだけでも、その懐の広さは感じることができるだろう。Euphsとしては日本語を中心としたギターロックに傾倒していたが、ソロではよりフォークやサーフなど新たな表情を覗かせる。Kenji Abukawaの今を常に映し出すバンドこそ、NAUTなのである。

先日配信が開始された『with』は、昨年の9月にリリースされた2nd E.P。夜から朝へと表情を変える海岸をイメージした1枚となっており、柔らかで力強い彼の声を堪能できる作品だ。時間帯に合わせたプレイリストに、1曲ずついれるのもオススメだ。