ピュアで儚い、ジグのさみしいおんがく

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はジグをご紹介します。

切なさが胸を打つ

切なさや儚さは、ガラス細工のようだ。ピュアで脆く、ひとつのヒビが一気に崩壊へと繋がっていく。ボカロPのジグが手掛けるのも、まさしくそういう音楽だと思うのである。

“さみしいおんがく”をコンセプトに掲げ、センチメンタルな歌詞と透き通ったサウンドが多くの人の心を虜にしてやまないジグ。2014年に「アオイプリズム」でデビューすると、17作目の「メリーバッド」では人生初の殿堂入りを果たした。音楽制作にとどまらず、映像やデザイン、アートディレクションまで自身で手掛けており、世界観の作りこみが緻密である。

先日配信が開始された「忘れてランデヴー」は、エレクトロサウンドが際立つアップテンポなナンバー。しっとりした作品が多いジグにとって珍しい跳ねるような曲調は、刹那的な歌詞との対比をより色濃く映し出す。圧倒的な中毒性に酔いしれてほしい。