tellmoreが描く、自然体で真っ直ぐな世界

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はtellmoreをご紹介します。

日常を少しだけ愛しくする

“上品”という言葉を聞いて、何をイメージするだろうか。ティファニーのティーカップや歴史ある京都の茶室、高級住宅街で飼われている猫など、それぞれイメージすることがあるだろう。東京を拠点に活動するtellmoreは、この“上品”の代名詞に成城石井と無印良品を掲げた。そのことが、まさしく彼らの音楽性を物語っているような気がしてならない。

無印良品や成城石井は、決して手が届かないほど高価なものではない。どちらかというと日常をちょっとだけ華やかに彩る、現実を少しだけ丁寧にしてくれるプロダクトだ。手を伸ばせば届く半径1mを大切にし、できる範囲の最善を尽くす。それがtellmoreの心髄なのではないだろうか。
バンドとして音が映えるサウンドを構築し、水面にインクを垂らすように選び抜いた言葉を落としていく。無茶はしない、でも手は抜かない。そんな自然体で真っ直ぐな世界が、tellmoreには鳴っている。

先日配信が開始された「光がさす方へ」は、自粛期間中に開催したオンライン作曲チャレンジで完成したナンバー。シンプルなバンドサウンドとリリックは、スッと心に入ってくる。新たな挑戦へ向かうとき胸にしたい1曲だ。