仲村奈月が超える、沖縄民謡シンガーのイメージ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は仲村奈月をご紹介します。

既存の枠にとらわれない

みやこ音楽祭やFUJI ROCK FESTIVALへ出演経験もある沖縄民謡シンガー、仲村奈月。約6年間の沈黙を経て、2018年より彼女はソロのアーティストとして活動を再開した。

仲村の魅力は、琉球民謠登川流宗家、琉球古典音楽湛水流名誉師範『登川誠仁』氏に師事、琉球民謡協会コンクール 最高賞受賞という経歴を持つ伝統派でありながら、ポップミュージックへのリスペクトも厚いところだ。
沖縄民謡というと、うちなーぐち(沖縄の方言)で歌われる古くからある音楽のようなイメージが強いかもしれないが、彼女は自ら他ジャンルの音楽にも寄り添っていく。時にはダンス・テクノ系のボーカリストを務めたり、現代のポップスを沖縄民謡にアレンジしたり。既存の“沖縄民謡シンガー”という枠組みを超えていく存在こそ、仲村奈月なのである。

先日配信が開始された「三日月」は、くるりのアルバム『魂のゆくえ』に収録されている同名楽曲のカバー。ピアノとサックスと三味線のハーモニーは、バンドサウンドとは一味違う艶やかな時間を作る。3月3日にリリースされた1stミニアルバム『Agaritida』には、ほか6曲も収録されているので合わせてチェックしてほしい。