モケーレムベンベが描く、泣ける喜劇

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はモケーレムベンベをご紹介します。

血の通ったリアルがカギ

“人生とは壮大なコント(喜劇)である⁉”を掲げる、2021年4月スタートのドラマ「コントが始まる」。視点が増えると物語に奥行きが出てくる本作のような空気を、モケーレムベンベに感じた。それは彼らが“泣ける喜劇”を奏でるロックバンドだからかもしれない。

2009年の結成以来、大阪を拠点に活動。今年の3月にえなり(dr.)が活動休止に入ったが、バンド自体は止まることなく進み続けている。
モケーレムベンベの魅力は、人生を全ベットしたようなリリックだ。本当は隠したくなってしまうような感情も現実も包み隠さずに吐き出して、しっかりと想いを乗せていく。そこに血の通ったリアルがあるからこそ、シンプルなサウンドでもどうしようもなく引きこまれてしまうのではないだろうか。

先日配信が開始された『ok,allright.』は、彼らにとって初となる配信シングル作品。2曲合わせて7分というコンパクトな1枚だが、すべてを喜劇に変えてくれるモケーレムベンベの強さを感じてもらえるはずだ。