濃淡が鮮やかな、クセのあるa.k.s.のフロウ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はa.k.s.をご紹介します。

一癖が病みつきになる

ひと昔前であれば、若い才能を「○○才なのにすごい」と表現することに違和感がなかったが、最近では“若さ”が切り札にならないくらい早熟なクリエイターが増えた。石川県を拠点にしているa.k.s.も、そんなシンガーのひとりだ。

2021年2月、配信シングル「LOOP」によりデビュー。合唱曲の制作やボーカルのミックスを行うなど、歌うことだけにこだわらず柔軟に活動を広げている。
a.k.s.の魅力は、一癖ある歌い方だ。流行のチルラップのように淡々と歌うのではなく、濃淡をつけて楽曲を表現していく。また、高音を狙うときにしゃくるように音を当てるため、そのクセがフロウの中でフックになっている。

先日配信が開始された『My world 0』は、a.k.sが見えている世界を1枚にまとめたもの。全曲まとめて聴いても15分というコンパクトな内容ながら、フロウやリリックなど彼女のこだわりが濃縮されている。定期的に新曲も公開しているので、soundcloudを合わせてチェックするのもオススメだ。