渡辺明応がn’sawa-saracaと届ける、癒しのチルナンバー

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は渡辺明応 , n’sawa-saracaをご紹介します。

仏教と音楽に通じる心を鳴らす

雫が水面を打つように弦を弾き、星は煌めくようにスティールパンを奏でるアーティスト、渡辺明応。その音色はいずれも優しく、邪心の欠片を微塵も感じさせない。“表現は人間性の表れ”なんて言ったりするが、彼が“無財の七施”を心得た聖人なのではないかと思わずにはいられない清らかさなのである。

そもそも渡辺明応にとって、音楽は近い存在だった。12歳の誕生日にギターを手にいれると、嬉しさのあまり没頭。25歳の頃には、WAIWAI STEEL BANDとの出会いをきっかけに、スティールパンへとのめりこんでいった。
僧侶でありながらミュージシャンという肩書は、少し珍しい。しかし、仏教と音楽のどちらにも通っている“人の気持ちを和らげ、人を救う”というマインドは同じだ。彼自身に根付いている“涅槃寂静”の精神が、表現として形になったものが、渡辺明応の音楽なのである。

先日配信が開始された「daytime moon」は、n’sawa-saracaとのLo-fiプロジェクト2曲目となる作品。どこかギスギスしてしまう日常を、そっとほぐしてくれるチルアウトなナンバーへと仕上がった。