そっと手を伸ばす、帰りの会の音楽

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は帰りの会をご紹介します。

切なさと温かさを鳴らして

夕暮れ時のような切なさと温かさを孕んだギターロックバンド、帰りの会。爽やかで甘酸っぱく時にほろ苦い感性は、帰りの会をやっていた学生時代の気持ちにじんわり馴染む。

活動開始は2020年8月1日と、バンドとしてのキャリアは1年程度である彼ら。それにも関わらず、すでに独自の世界観を構築できているのは、個々がソロプレイヤーとしての実力を持っていることも大きいのだろう。ボカロPや弾いてみた・歌ってみたなど、自分で作りアレンジすることに慣れ親しんだ実力者の集まりなのである。
その楽曲は、いずれもほんのり優しい。転んだ人の手を引いて無理やり立たせるのではなく、そっとハンカチを手渡すような背中の押し方をしてくれるのである。

先日配信が開始された『水色の街について』は、昨年のデビュータイミングでリリースされた1stミニアルバム。代表曲の「19歳」を始め、永遠でない蒼い時を濃縮した作品だ。