大人の余裕で魅せる、一の宮BIGBANDのバンドサウンド

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は一の宮BIGBANDをご紹介します。

包容力を鳴らして

若いときにしか出せぬ尖りや勢いがあるように、年を重ねたからこそ出せる余裕や色気もある。一の宮BIGBANDは、まさしくそんな大人の魅力を放つバンドだ。

ヒップホップ・レゲエごちゃ混ぜの“まんでがん（全部）サウンド”を展開している彼ら。酒とたばこにあう曲をマイペースに演奏し続ける四十路バンドということもあり、チルアウトな空気とすべてを包みこんでくれる余白が魅力的だ。
ジャムセッションのようなスタイルで活動しているゆえなのか、音の重なりかたが凄まじく気持ちいい。誰かが出たら、誰かが引っ込む。各々の聴かせどころを理解し、絶妙な塩梅で思わず体が揺れてしまうビッグバンドサウンドを刻んでいるのだ。

先日配信が開始された『one melo night』は、彼らにとって初となる単独音源。ギスギスした毎日をそっとほぐしてくれるような作品に仕上がった。