李鳳が紡ぐ、日常にひそむ温かさ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は李鳳をご紹介します。

ただ一人へ語りかけるように

periwinklesのメンバーやYellowTailとしても活動している、李鳳(リホ)。新潟に拠点を置く、音楽と生活を愛してやまないシンガーソングライターだ。

彼女の音楽ルーツは、昭和歌謡からUKロック、USポップやメタルと多岐に渡る。そのうえでどれかに執着することなく、ベストな伝え方を選びソロやユニットに落としこんでいくのだ。
ソロとしての李鳳の魅力は、体温を感じるギターと柔らかに響く日本語だ。昭和のフォークソングを彷彿するシンプルなギターラインに乗る歌声が、目の前のただ一人へ語りかけるように優しく近づいてくる。生活を愛し、日常の些細な楽しみを見つけるのが上手な彼女だからこそ、紡げる歌詞であり届けられる歌なのではないだろうか。

先日配信が開始された「遺言」は、“日本で一番明るい遺言”をコンセプトにした1曲。“ワンツーサンシッ”といった掛け声や、アウトロ後での「よしっ」という声が、日常のなかで遺言書を書くシチュエーションを想起させるのに一役を買っている。自分のあり方を、改めて見つめ直したくなるナンバーだ。