MILKの視点に潜む、ティーンエイジャーのリアル
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMILKをご紹介します。
生々しい今を紡ぐ
同年代だからこそ理解できることがあるように、同年代だからこそ表現できる世界もきっとある。MILKの作る音楽に香るのは、現代を生きるティーンエイジャーのリアルな空気だ。
彼は2021年1月から制作を始めた、18歳の高校生だ。シンガーソングライターとして自身の歌を発表しながら、初音ミクやflowerを扱うボカロPとしても活動している。
気だるげな歌声もMILKの魅力のひとつだが、特筆すべきは諦めや虚しさを孕んだ歌詞ではないだろうか。今の若者が持つ現実的な視点を、生きた言葉としてリリックに落としこんでいるのである。
先日配信が開始された「溶けたままで」は、落ち着いた歌声が際立つメロウなナンバー。“あの夏”を思い出すセンチメンタルな歌詞は、感傷的になる秋の空気にもピタリとはまる。Flowerバージョンもアップされているので、ぜひ聴き比べてみてほしい。