Vacant Waveの細部に宿る、レジェンドたちの美学

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はVacant Waveをご紹介します。

聴きこむほどに出会える

知らないうちに、誰かやなにかの影響を受けることがある。そして、その影響は無意識のうちに言動や行動、はたまた作り出す音楽にひょっこり顔を出すのだ。東京発のインディー宅録ユニット、Vacant Waveの背後にもいくつもの影がゆらゆらと浮かぶ。

Vacant Waveが鳴らしているのは、ロマンティックなネオアコやシューゲイザーだ。シュワシュワした音を使いこなし、虚ろな歌声で詩的なリリックを紡いでいく。
パッと聴きをしていると、90年代UKのシューゲイザーの面影を見るかもしれない。しかし、聴きこめば聴きこむほど、歌詞にはっぴいえんどが見えたり、メロディーラインにthe pillowsが見えたりするのだ。物心ついたときには、父親の影響で音楽が身近にあり、生活と共に接種してきた音楽がVacant Waveの細部に宿っているのである。

先日配信が開始された『Don’t Know Why』は、連続リリースの4作品目。ポップなメロディーラインは、ベッドルームのみならず秋の散歩道にもよく似合う。1枚聴いても10分とかからないので、サクッと手を伸ばし身をゆだねてみてほしい。