Yを聞いて街に出よう

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はYをご紹介します。

令和の街で鳴る音楽

昭和〜平成に生み出されたシティポップがきらびやかな夜の都会に似合うものだとしたら、Yの楽曲は穏やかな昼下がりの隣町に心地よく馴染む令和のシティポップだ。

気楽なTシャツやニットに履き慣れたスニーカー、リュックの中にはカメラを忘れずに入れて、ワイヤレスイヤホンでお気に入りの音楽を聞きながら街を歩く。いいかんじのお店でスパイスカレーを食べて、古本屋と雑貨屋に寄ってから帰る。そんな2021年の若者のリアルな暮らしを音楽に昇華したなら、そのまま『いいかんじのカレー屋』になる。

シティポップ=都会的な音楽と定義した場合には枠から外れてしまうかもしれないが、街そのものが鳴っているような音楽、街を歩くとき気持ちを盛り上げてくれる音楽、そういった意味で私はこれをシティポップと呼びたい。
10年後、20年後……タイムカプセルのように長く聞き続けたい一曲だ。