NO NO NOがつなぐハードコアパンクの精神

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNO NO NOをご紹介します。

世界に中指を立て続ける

脈々と受け継がれてきたハードコアパンクの精神は、音楽ストリーミングサービスの時代にどう世界を変えるだろうか。

茨城・水戸のハードコアパンクバンド、NO NO NO。カルト的な人気を誇るスウェーデンのNödslaktから影響を受けて始まったこのバンドは、攻撃的なサウンド&女性ボーカルが際立つ個性を放つ。ライブ出演や国内外でのリリース等、着実な広がりを見せながらも2020年に活動休止となった。

そんな彼らの1stフルアルバム『NO NO NO』が2021年にリリース。怒涛のサウンドと捲し立てるような言葉、絶叫。ほぼ全ての曲が2分以下でということもあり、嵐の中に身を置いているような作品だ。そんな中で、キャッチーなボーカルが逆に中毒性を生み出している6曲目「No control」は、他の楽曲とのコントラストが印象的な楽曲だ。

こうして一つの形となったことで、彼らの音楽はずっと世界のどこかで中指を立て続ける。そして、彼らがバンドを始めたのと同じように、音楽ジャンルのボーダーがなくなり様々な音楽へ手が届きやすくなった今、その精神を受け継ぐ誰かがこの地球で「NO」と叫び続けてくれるだろう。