The mammy rowsを聞いたら誰かに会いに行こう

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は
The mammy rows
をご紹介します。

交差する楽しさを思い出して

歌は人から生まれる。
外へ出ることが、誰かと話すことが難しくなって、そんな当たり前のことさえ忘れてしまいそうになる数年を私たちは過ごしている。
でも、ごく自然でなにより大切なそんなことを思い出させてくれるのもまた、人が歌う歌なのだ。

都内を拠点に活動中の4人組バンド・The mammy rows。
12月20日リリースの3rd EP『表面張力』より、『喫酒』が先行シングルとしてリリースされた。
いつもの酒場へ向かう時のあたたかな高揚、顔馴染みと過ごす賑やかな時間を描く歌詞を、Vo.大薮麻琴がソウルフルに歌い上げる。
ファンクやR&Bの心地よさとカントリーや歌謡曲的な親しみやすさを兼ねたメロディは、誰もの身体を自然に揺らす。
週末の飲み屋で一人がふとギターを手に取り歌いはじめたような、そんな自然さで生活そのものの、そして誰かと飲み、話し、過ごす時間の楽しさを蘇らせてくれる楽曲だ。

少しずつ元のかたちを取り戻し始めている毎日の中で、いつでも傍に置いて聞き直したくなる。
大好きなあの場所に行きたくなる。
しばらく会っていない親しい人たちに会いたくなる。
今夜もまたどこかで交差している人々の出会いの尊さを思い出せる、そんな一曲になっている。