ホシミッツが追求する新しいシティポップ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はホシミッツをご紹介します。

ライブで聴きたいシティポップ

“シティポップ”と聞いてイメージする景色はどんな景色だろう。ジャケットやMVを見ても、そこに映し出されているのはほとんどがネオン煌めく東京の街である。

しかし、そんなイメージを逆手にとるかのように“オーサカンシティーポップ”というジャンルを掲げるバンドがホシミッツだ。関西を中心に活動する男女4人組の彼らは、シティポップをベースとした一体感のあるバンドサウンドが際立つ。それもそのはず、ホシミッツは2000年代前半からライブシーンで存在感を放っていた少年カミカゼのメンバー3人が始めたバンドだ。

SaCoの真っ直ぐ響くガーリーな歌声は、ポップサウンドとの相性抜群。それが浮かないバランスとライブハウスでの演奏を考えて作り上げられたサウンドは、これまでの活動で培ってきたものであり、一朝一夕に出来上がるものではない。

2021年11月にリリースされた1stミニアルバム『星を待って』はさまざまな表情を見せる全5曲を収録。最後を飾る​​「FLYING!!」は、心地よいメロディときらきらとしたシンセがキュートでポップな世界観を作りつつ、各パートの見せ所や緩急を意識した構成は、多幸感たっぷりのライブ映えする楽曲になるだろうと想像できる。彼らの楽曲はおしゃれな街のBGMとしてだけでなく、ライブハウスで鳴ってこそ輝くはずだ。

そんな新しいシティポップに、今後も注目してみてほしい。