Rons weekの個性で描き出す心情

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はRons weekをご紹介します。

それぞれの違いを活かして

シンガーソングライターのHonamiとMasamiからなるユニット、Rons week。
「たわいもない瞬間にメロディを乗せて」という言葉を掲げる二人が、叶わない恋をテーマにした新曲『心音』がリリースされた。

それぞれが個人としても活動できるシンガーであるHonamiとMasami。
そんな二人がユニットを組んだ理由のひとつは、互いに「相手は自分に持っていないものを持っている」と感じたからだという。
実際に彼女たちの楽曲を聞くと、感情表現豊かで大人びたハスキーボイスが耳に残るHonami、透明感に溢れあどけなさが残るMasami、それぞれの歌声の個性を存分に感じることができる。
『心音』では、届かない気持ちと切ない情景をそれぞれのソロパートをメインにして描き出す。
ユニゾンはほとんどなく、一人ひとりの歌声が際立っており、この二人ならではの表現を味わうことができる。
歌唱力に裏づけられたコーラスは随所で楽曲に深みを与え、ただのバラードでは終わらない、エモーショナルな激しさも孕んだラブソングとして私たちの心に触れるのだ。

それでいて、最後には先に進むことを決意する『心音』に、たわいもない瞬間に光を当てるRons weekらしさが見える。
日常のそばで歌う二人だから、照らせる想いがここにある。