一緒に泣いて、前へ進む。recoの共感力

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はrecoをご紹介します。

一緒に泣いてあげるから

時代を経て形式は変われど、いつの時代も歌は人の心を救う。何十年、何百年、果ては何千年前の歌にだって、私たちは時代を超えて共感し、感動する。そんな共感力抜群の歌詞で心を掴んでいくのが新潟県出身の3ピースバンド、recoだ。

キャッチーなメロディと明るくポップなアレンジで心躍らせながらも、歌詞の世界観と巧みな言葉選びが聴く者の心をグサグサと刺してくる。特に恋に悩む人にとっては、時に痛いほどの表現だ。浮気相手になってしまった女性の切ない心情を描いた「テイクアウト」は、<責任とって払ってね>と直接的に相手の気持ちを求めることができない部分と、<寂しくなったから今日は持ち帰ってね>という大胆な部分が印象的であり、そんな大きく揺れ動く気持ちを表現した歌詞が共感を呼ぶ。

共感はそこで終わりではなく、気持ちを落ち着け、自分を客観視するためへの必要なステップ。“解決はしないけど、一緒に泣いてあげるから。”とバンドのメッセージでは掲げているけれど、それが何よりも前に進む力になっているはずだ。