エドガー・サリヴァンが鳴らす、トキメキにまみれた初期衝動

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はエドガー・サリヴァンをご紹介します。

自分だけの景色を描く

多くの場合、ポップスというのは抽象的な言葉で歌詞が紡がれる。大好きな君、忘れられない夏、卒業式のあの日。誰の過去にも存在する“それ”は、強い共感を引き起こすからだ。

一方でエドガー・サリヴァンのリリックは、具体的な言葉を用いることが多い。“BABY-G”や“ロックダウンした街”、“WWW前”といったワードは、すべての人に適用されるものではないだろう。
それでも、限定的な言葉を使うのは「私が観た景色は私しか見ていないものだし、それがめちゃくちゃ素晴らしいものだから曲を作りたくなる」という想いを佐々木が抱えているからだ。彼女は他の誰のものでもない、自分だけのトキメキを音楽に落としこんでいるのである。

先日配信が開始された「99%」は、エドガー・サリヴァンにとって約1年2カ月ぶりとなるリリース。切実な気持ちが降り積もるボーカルと浮遊感のあるサウンドは、さらなる飛躍を感じさせる。サビのリリックを噛みしめながら聴きたい1曲へと仕上がった。