時を経ても色あせない、Piece of Peaceのベッドルーム・ポップ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はPiece of Peaceをご紹介します。
普遍的な音楽を
ここ数年で、日本でも“ベッドルーム・ポップ”というワードを耳にする機会が増えた。欧米では2010年代後半よりシーンとして捉えられ、ビリー・アイリッシュもその系譜に名を連ねることがある。そんな“ベッドルーム・ポップ”を2010年代前半から、日本で鳴らしていたユニットこそPiece of Peaceである。
ブラジリアンバンドNOA NOAのサウンドクリエイターBENと作家やアナウンスなど多彩なキャリアを展開するChihiro Singsを中心に活動。派手さはないがキラキラと光りを放つポップなサウンドと柔らかな歌声が心地よい音楽を紡いでいる。
いつの時代でも廃れないのは、彼らの楽曲の特徴のひとつだろう。生楽器の音色を大切にし、地に足のついた丁寧なアプローチを取っているからこそ色あせることがないのだ。
先日配信が開始された「Salvador Days」は、1stアルバム『pieces』に収録されていたナンバー。今回は新たにボーカルを再録音し、今のChihiro Singsを感じる作品へと仕上げている。暗い歴史を持ちながらも温かい空気のあるサルバドールの街並みを感じ取ってほしい。