MunPalqと都会の香り

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はMunPalqをご紹介します。

プロジェクト全体で表現する空気

東京を拠点に活動中のシンガー、MIZUKI。
2018年のデビュー以来、ソロ・コラボレーション問わず、シンガーソングライターとして多彩な色を見せ続けている。

そして、この2022年、彼女が描く世界観を様々なアーティストと作り上げていくソロプロジェクト”MunPalq(ムンパルク)”がスタートした。
始動作となる『Amber Scent』は、タイトル通り都会の空気が香る上質なポップチューンに仕上がっている。
アーティストのMiyamotoとタッグを組み、MIZUKIが描き出そうとしたのはとある街の夜の情景だ。
ダンスフロアで思い思いに過ごす人々と、身近な友人への恋心に気がついてしまった主人公のこと。
喧騒をかき分けて始まるようなイントロから漂うきらびやかな雰囲気と同時に、飾りすぎない大人びた余裕も感じられるトラックは心地よい。
生音の手触り、打ち込みのクールな質感どちらにもフィットするMIZUKIの歌声は、高揚と逡巡の間で揺れる気持ちを凛と表現しているように聞こえる。

ミックスはエンジニア・Ryuto Suzuki、マスタリングは電気グルーヴや石野卓球ソロ、七尾旅人、クラムボンなど数々の作品を手掛ける木村健太郎が担当していることも忘れず記しておきたい。
幕を開けたばかりのこのプロジェクトから目が離せない。