killmilkyが目指す無音のうつくしさ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はkillmilkyをご紹介します。
美学だけを見つめて
一番美しいと思う音楽とは何か。
答えを出そうと考えることさえ難しいそんな問いに、killmilkyは凛として答える。
無音こそが最も美しい音楽なのだと、それに近づくことがkillmilkyの美学なのだと。
元BiSの小森まなこ(Vo. Gt.)を中心に、2020年結成された四人組・killmilky。
空間を呑み込むように、覆い尽くすように、そして溶け込むように……歪みきったギターの音がどこまでもすべてを包んでいく。
そのさまは明らかに異端であると同時に、至極自然に身を任せてしまいたくなる透明感も纏っている。
“killmilkyは前衛音楽暴力集団であり、病的総合芸術集団であり、倒錯涅槃食人集団であり、実験的仮構集団であり、記憶痕跡の分裂による幻視的象徴であり、覚醒状態において見る夢であり、非存在であり、幻聴である。”
彼らは自らをそう語る。
そこに在るのか無いのか、心地よいのか怖いのか、その揺らぎが孕むうつくしさ。
killmilkyが目指す「無音」という芸術を、本能的に感じる1st EP『If you kill milky me』。
音と無音の間、確かにここにあるものを見つめてほしい。