Guianoが原点で咲かせる『花』
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はGuianoをご紹介します。
表現者としての過去と今を繋ぐ
2014年、当時13歳の頃からボカロPとして音楽活動を開始し、『死んでしまったのだろうか』『スーパーヒーロー』などの楽曲を世に送り出してきたGuiano。
2019年にはクリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」を発足、ボカロPとしての活動には翌年をもって区切りをつけ、シンガーソングライターとしての表現を本格化させていた。
そんなGuianoから、久しぶりのボカロオリジナル楽曲『花』が届いた。
DTMネイティブとも言える環境で音楽を始め、ジャンルを横断しながら電子音も生音も自在に纏め上げてしまうGuianoのサウンド感。
今作は寂寥感溢れるピアノのフレーズを軸にしながら、エレクトロアレンジがエモーショナルに効いた1曲になっている。
ボーカルを執る歌唱ソフト・IAの、人間的な揺らぎと機械的な質感、その二面性も聞く人の心を揺さぶる。
過去と現在、そしてその先を見つめ、美しさのかたちを探し求めるような詩は、クリエイターとしてのGuianoの心境の吐露にも思えてくる。
原点回帰とも言える、ボーカロイドを通して歌になるこの曲だからこそ生まれた言葉や音というものが、ここにはあるのではないだろうか。