Lilla Flicka & 新音楽制作工房が生み出す新しい時代のポップス
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はLilla Flicka & 新音楽制作工房をご紹介します。
純真なピュアさと高度な音楽で
ジャズ・ミュージシャン、文筆家、作曲家などとして、ジャンル/芸術/国籍などさまざまなボーダーを越えた活躍を続ける菊地成孔。
昨年、彼が長年行ってきた私塾・ペンギン音楽大学の生徒のなかで、既にプロ級のスキルを持ち合わせているクリエイターたちと「新音楽制作工房」をスタートさせた。
そんな「新音楽制作工房」初のプロデュースワークとなるのが、スウェーデン出身のバイリンガルシンガーソングライター・Lilla Flicka。
2022年12月に発売予定のアルバムより、先行配信シングル第二弾としてリリースされた『Heavenly Blue』が届いた。
スウェーデン語で「小さな女の子」を意味する、Lilla Flickaという名前。その名の通り、まろやかに響く彼女の歌にはピュアな甘やかさが香る。
それを包む音楽は心地よくもソリッドで、随所に新音楽制作工房ならではの現代音楽への造詣の深さが滲んでいる。
キュートな純真と音楽的要素が、夏から秋に変化する不安定な季節の空気と溶け合い、干渉し合い、ここにしかないあらたな芸術として聞き手の心を震わせる1曲だ。
今冬リリース予定のアルバムは、「2020年代における極上のポップスを生み出すべく」制作中だという。
新音楽制作工房と、Lilla Flickaが生み出していくものからはまだまだ目が離せそうにない。