心象風景に寄り添うヨットクラブの音楽
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はヨットクラブをご紹介します。
シンプルゆえに触れられる場所を
言葉にリズムとメロディがついて、歌になる。
歌に音が寄り添って、音楽になる。
音楽に形はなくても、それでも確かに私たちの心を揺らして、見える景色を変えていく。
東京を拠点に活動しているインディーポップデュオ、ヨットクラブ。
2人が生み出す作品は、基本的に、アコースティックギターと歌だけからなるシンプルなものである。
最新シングル『space ship』も、ギターの柔らかな響きと落ち着いた歌声が、丁寧に心をほどいてくれるような1曲になっている。
ジャケットアートワークにもなっている、まるでマジックアワーの儚いうつくしさのようだと思う。
一瞬の夢のような淡い景色の中で、愛おしい人と言葉を交わすときの心地良さ、素直さ、特別さ。
日常の中にはたと見つける天国として、いつまでも覚えていられるそんな光景。
とてもシンプルな作りでありながら、それぞれにとっての甘い思い出や健やかなあこがれを描き出すヨットクラブの作品は、音楽の本質的な力を思い出させてくれる。
『space ship』を聞いて描かれるあなたの心象風景は、どんな美しさを持っているのか、覗いてみてほしい。