BOY MELO WORLD & ROBOが交差して生まれる音楽

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はBOY MELO WORLD & ROBOをご紹介します。

異質さから生まれる心地よさ

1997年、東京・八王子生まれのラッパー、BOY MELO WORLD。
2017年からフリースタイルラップを始め、スキルを磨き、2021年からは本格的な音源制作をスタートした。
そんな彼の新作は、トラックメイカーのROBOとの初のコラボレーション作品『Crisis』だ。

アーティスト名に込められた“MELO”という単語が象徴する通り、どんなトラックもメロディアスに乗りこなしてしまう実力がBOY MELO WORLDの魅力のひとつだ。
ROBOが手掛けた今作のトラックは、トラップをベースとしながら、随所で熱を感じさせるギターリフが刺激的なスパイスとして効いた仕上がり。
ロックとトラップが混ざり合ったソリッドな音でありながら、BOY MELO WORLDのラップはスムースで耳馴染みがよく、双方の魅力を心地よく引き立て合っている。
しかし、聞き心地の良さとは対照的に、リリックには力強い反骨精神が滲む。
シーンと自分をじっくり見つめているからこそ生まれる憎しみや不甲斐なさと向き合い、糧にしていく気概からは、革命前夜の静けさと熱さが同時に感じられるだろう。

彼らは現在コラボレーションEPを制作しており、この『Crisis』は先行配信シングルとなっている。
その完成を楽しみに、まずはこの1曲を聞いて欲しい。