音と言葉で機微を描くSEAGLASS
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSEAGLASSをご紹介します。
今だから見える繊細さを
2019年12月より活動をスタートした、埼玉県川越市発の4ピースロックバンド・SEAGLASS。
今回、初めてのEPとなる作品『Tempo 1』をリリースした。
全体を通して、寂しくも熱を感じるオルタナティブなギターロックで統一されているこのEP。
イントロから胸を締め付けるギターフレーズや、心情のうねりに寄り添うようなベースライン、歩み出す背中を押すべく鳴るドラム……SEAGLASSの音はただ音であるだけでなく、そんな心象までも描き出しているように思える。
もちろん、その世界は“言葉”というアプローチからも深められている。
収録されている4曲の歌詞に共通しているのは、過ぎてしまったことへのセンチメンタルな後悔と、まだ続く明日への期待だ。
どうしたって変わらずにはいられない世界の中で、もう触れられなくなってしまうものと、新しくまた目の前に現れるはずの何かと。
繊細に揺れるこの気持ちは、現役学生である彼らだからこそ素直に言葉にできる機微なのではないだろうか。
誰もが抱いたことがある、普遍的な不安と希望。
音と言葉、バンドの持ちうる全てを使って描き出すSEAGLASSの世界に、あなたも触れて欲しい。