何度でも聞きたくなる、crap clapの魅力

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はcrap clapをご紹介します。

らしさと新しさに満ちたアルバム

2018年末に結成、東京・下北沢を中心に活動している5人組モラトリアム・ポップバンドcrap clap。これまでシングルやEPのリリースを重ね、着実にその音楽を届けてきた彼らが、待望の1stフルアルバム『DEPARTMENT STORE』をリリースした。

メンバー5人がそれぞれの趣向を持ち寄り作り上げていったこの作品は、制作にたっぷり1年を費やしたという。crap clapらしいアーバンなミドルナンバーを中心にしながらも、多様なジャンルを取り入れた色とりどりの表情を見せるアルバムだ。
異なる個性で楽しませてくれるその作品群にひとつ共通しているのは、メロディラインの心地良さである。思わず心がふわりと浮き上がるような、柔らかな高揚感を纏ったメロディと透き通った歌声が軸となり、全10曲に統一性を持たせているのだ。

それぞれに通じ合う魅力と、個性があるからこその楽しさ。それは、まるでタイトルである“DEPARTMENT STORE”の通り、何度でも足繁く通いたくなるような＝繰り返し聞きたくなるような、バラエティ豊かな1枚となっている。