日和陽が詩と歌で紡ぐ日々

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は日和陽をご紹介します。

聞き手にも呼び掛ける創作を

2023年、関東を拠点に活動を開始したシンガーの日和陽。2作目となるシングル『孤独なディナー』がリリースされた。

“本来誰もが作詞者である”をモットーとして掲げ、等身大の日常をコミカルに歌い上げる彼。確かに、私たちの暮らしには、それぞれ異なる出来事、景色、感情、思考、その他たくさんのことがあり、人の数だけ詩が生まれてもおかしくないのかもしれない。しかし多くの人がその一歩を踏み出さない中で、日和陽は考え曝け出すことの重要性を先陣を切って提示することを目標とし、歌を歌っているのである。
そのために彼が選ぶのは、あたたかな手触りを伝えてくれるジャジーな楽曲だ。今作ではトラックメーカーにso muramotoを迎え、ありふれた日常に浮かぶ憂鬱を軽やかに歌い上げている。リリックに浮かぶ気持ちは寂しさや苦しさが強く感じられるが、メロディラインの美しさとトラックの温かみがそれをマイルドに包み込み、生活の隙間にするりとフィットしてくれるような楽曲に仕上がっている。

あなたもこの楽曲を聞いて、その歌と音に身を委ねながら、先陣を切っていく日和陽の存在を感じ、日常を切り取ってみてはいかがだろうか。