高津直視とぞうつかいになった。が生み出した、美しい化学反応

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は高津直視ぞうつかいになった。をご紹介します。

声の満ち引きに揺られて

名古屋を拠点にしているアーティストの高津直視とぞうつかいになった。。普段は別々に活動をしているふたりだが、ひとたび声を重ねると最初からそうなることが決まっていたかのような、美しい化学反応を発揮する。

先日配信が開始された「雨とサハラ」は、そんな彼らの歌心を実直に受け取ることのできる1曲だ。歌詞にはもう戻れない日々へ想いを馳せる様が描かれており、詩的なリリックが悲しくも美しい。枯れてしまった心を砂漠に、すべてを流す涙を雨と比喩しているかの描写は、読みこむほどに情景が広がっていくことだろう。

また、クリーンな音色のピアノとギターを基調としたトラックは瑞々しく、ふたりのピュアなボーカルを引き立てる。ソロの声質を聴かせてみたり、マリアージュを楽しんだり。満ち引きを繰り返す波のようにやってくる声のバリエーションは、自然と感情を揺さぶっていく。何度も何度も噛みしめるように聴きたいナンバーだ。